ちょっと遅めの夏休みを利用して実家?に行ってまいりました。ついでにその周辺の旅行もという魂胆でした。
どうも、ジャムです。
上記の魂胆は実家到着と同時に崩れ去りました。胃や食道がやられて急遽入院。絶食生活を送る修行僧のような夏休みとなってしまいました。入院が長引かなかったのが不幸中の幸いでしたが、力石の気持ちが良く分かりました。
せっかくだからサナトリウムメリーごっこをしてみたんですが、やったところで結局退屈な時間を過ごすことには変わりありませんでした。夜中に院内秘封倶楽部でもと思ったのですが、丑三つ時に病室を抜け出てみてもナースステーションはもちろんトイレも廊下も階段も明かりが付いていてちょっと興ざめでした。
一番つらかったことはやっぱり食べられない事ですね。常に空腹で内臓がきりきり痛むし、段々体を動かすのもおっくうになってくるしで大変でした。
計画では四万十川や内子に行ってみるつもりでしたがまた次の機会となりそうです。四万十川に関してはどのみち台風の影響で行ってもあまり楽しめなさそうでしたが。
そんなわけで夏休み期間中に無事退院でき、今回は旅行というよりは療養といった様相の夏休みでした。
仕事は手を抜いても遊びには手を抜かない主義ここでそのまま帰るのも癪なので帰りの新幹線を遅めにして日中は計画のうちのひとつであった内子に足を運んでみました。
内子は愛媛県に存在する町で、全国レベルでの知名度は低いかもしれませんが、なかなかどうして素敵なスポットがある土地なのです。
先ず向かったのが田丸橋。今の日本では珍しい屋根付の橋です。

ただの橋としての機能だけでなく、農作物や様々な道具の保管場所としても使われていたようです。
続いては弓削神社。この神社を建てた豪族が、神社を自らの城に見立て、周りに池を築き「堀」として中央に橋をかけて髪を祀ったとされています。その橋もまた屋根付き橋です。


ちょっと珍しい神社に行ってみたいという方は是非訪れてみてください。
台風の影響で雨も降っていたので、それぞれやや駆け足で回っただけになってしまいました。次に帰省した際にはのんびりと巡ってみたいと思います。
さて、内子の市街地へと戻って街並み見学へ移行します。内子はかつて木蝋の製造、流通で栄えた町だそうで、今でも当時の街並みが残っています。街並み保存への取り組みもかなり早い段階でスタートしていたそうです。

そんな町で見つけたのは大森蠟燭屋。創業二百余年の伝統を誇る手作り蠟燭の店です。

和蠟燭は溶かした蝋を素手ですくい上げながら芯になすりつけて乾かし、これを何回も繰り返し作るものなのだそうです。なので切り口を上から見ると年輪模様が見てとれます。

原料もハゼの実から採ったもののみなので、嫌な化学臭もせず、ススも少なく炎が大きく長持ちします。また風にも強く消えにくく、炎の動きも生きているようで見ていて飽きません。今でも神社や寺院などで使われているそうです。
さらに蠟燭を立てるための燭台もありました。こちらも地元の鋳物屋が手作りしているもので、和蠟燭と良く合います。

せっかくなので以前高山で買った和蠟燭と一緒に。

もしも愛媛を訪れることがあればぜひ内子にも足を伸ばして和蠟燭を見てみてください。お勧めです。